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演出インタビュー

シアターグリーン学生芸術祭Vol.10参加団体をより詳しく知って頂く為に、参加各団体の演出家さんへのインタビューを行いました!
集団の事から、演劇以外のおススメまで、幅広くお答えいただきました!!

"理屈に理屈を重ねて、さいごに起きる理屈でない衝動……みたいなものにドキドキしたい、
そういう舞台をつくりたいなあ、と思ってます。"


くらやみダンス
 作・演出: 岡本セキユ
くらやみダンス とは?
早稲田大学「劇団森」から派生した演劇ユニット。ユニット員は岡本セキユ、金子美咲、神山慎太郎、堀紗織、吉田裕太。
ありふれたモチーフを、飛躍した世界観と虚構の身体によって大袈裟に表現する。キーワードは「生活と冒険」
どうしてもわかりあえない わたし と あなた が、それでも繋がろうとする衝動を求めて。
 参加作品:「スケルトンの呼吸」
■団体について教えてください。いったいどんな団体なのでしょうか?
こんにちは、くらやみダンス主宰の岡本セキユといいます。
くらやみダンスは、早稲田の演劇サークルで出会ったメンバーで結成した劇団です。
ぼくたちの作品について、よく「懐かしい」「昭和っぽい」という感想をいただきます。でも実際にはそういうことはあまり意識していなくて、ぼくたちが考えているのは、ドキドキしたい。舞台でドキドキしたいということです。
理屈に理屈を重ねて、さいごに起きる理屈でない衝動……みたいなものにドキドキしたい、そういう舞台をつくりたいなあ、と思ってます。


■劇団をつくったきっかけというのは何ですか?
くらやみダンスはもともと、ぼくの個人企画として活動していました。
去年の夏、いくつか立て続けに公演をして、9月には岐阜県で地方公演なんかも経験して、自然と集まった常連メンバーの安定感や期待感を心強く思うようになったんです。
これからも演劇を続けたいなと考えたときに、一緒に闘える人がいるのはすごく「豊か」なことなんじゃないかと思って、劇団化することを決めました。


■団体名の由来は?
意味はないです。字面と響きでなんとなく決めました。
最初、「うなぎダンス」という名前を考えたんですが、周囲の猛反対にあってやめました。ぼくは今でも気に入ってますが。


■ここがうちの劇団のいいところ!悪いところ!というのを教えて下さい。
悪いところは……メンバー同士があまり親しくないことかな。打ち合わせとかで会っても事務的な話くらいで、なかなか会話が弾まないです。
でも、裏を返せばそれは、いいところでもあるのかもしれません。
変にベタベタしてなくて、だけどお互いの才能には一目置いていて、それぞれ独立して芝居にとりくんでいる。
ユニット員だけでなく、客演さんもスタッフも関係者ひとりひとりが独自の力を持ち寄る点が、くらやみダンスの強みだと思います。


■大学の演劇活動環境について劇団の数や、普段の稽古や公演の場所など教えて下さい。
早稲田には大きな演劇サークルが7、8団体。さらにそこから派生した我々のようなユニットが多数あって、一般的な大学に比べてかなり演劇が盛んなんじゃないかと思います。
去年から新しく、「早稲田小劇場どらま館」という大学が経営する劇場ができました。くらやみダンスも どらま館で公演しましたが、そういう盛んな環境の中でこれからもどんどん新しい企画やユニットが出てくるでしょうし、周りに競い合う相手が沢山いるのはとても良いことだなあと感じています。





■今回このようなフェスティバルに参加になるわけですが、今まで学外の劇団などとの付き合いはありましたか?
はい。ユニット員がそれぞれ学外のいろんな公演に参加していますし、逆に学外からもいろんな方にくらやみダンスに出ていただいています。
一緒に稽古してみると、ちょっとした文化の違いなんかが知れて面白いですね。


■演出家さん自身についてお伺いします。演劇をやりたいと思ったり、自分で創り始めたのはいつからですか?そのきっかけは何ですか?
ぼくが本格的に演劇を始めたのは大学に入ってからです。
小さいころから、なんとなく舞台に興味がありました。
ぼくは関西の出身で、物心ついたときからずっと、毎週土曜の昼に吉本新喜劇をみていて、「一座」で一緒に芝居をつくる格好よさみたいなのに憧れたのがきっかけかもしれません。


■今の自分にとって演劇はどのような存在ですか?
演劇そのものはもちろんですが、最近は、演劇に携わっている時間が楽しいと感じます。
さっきの「一座」の話にも繋がりますが、いろんな人が集まってわっせわっせと作業してるのが楽しい。
演劇は、バラバラの他人同士が一緒にいられる理由としてとても良いなあと思います。


■演劇以外に好きなものがあったら教えてください。
最近は短歌に興味があります。あと、くらやみダンスでいつかバンドやりたいねってよく言ってます。
でも、いちばん好きなのは食べることです。お酒も好きです。主にビール。


■演劇・映像などジャンルに関係なく、多くの人に観て欲しい!というお勧めの作品があれば教えてください。
三池崇史監督の『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』という映画はぜひ一度みてほしい。大人の悪ふざけってかんじで格好いいです。





■芸術祭の話に戻ります。「学生演劇」というくくりについて何か思うところはありますか?
将来演劇で食っていくぞという人もいれば、大学のサークル活動として気軽に楽しんでる人もいる。
それぞれスタンスの違う同世代が一緒に舞台を作っているのは、よくよく考えると面白いなと思います。


■シアターグリーン学生芸術祭についてどう思っていますか?良いところ、悪いところ、期待するところ、気になるところ・・・忌憚のないご意見をお聞きします。
SAFは、過去に出場した先輩の影響もあって、ずっと目標にしていた舞台です。
くらやみダンスの公演はもちろん、SAFそのものがもっともっと盛り上がるといいですね。
10年目の今年、学生演劇に留まらず、日本の演劇界全体が注目するイベントにしたいと本気で思っています。がんばります。


■今回の作品についてネタバレにならない程度に教えてください。一体どんな作品になるのでしょう?
くらやみダンスの公演は8月末、全11団体の大トリを務めます。
夏の終わりに訳もわからずそわそわしてしまう感覚、なんだか落ち着かなくて夕方のじっとりした空気の中を駆け出したくなる感覚。
今度の芝居は、そんな夏の衝動に突き動かされて作ります。
汗の滴る真夏の冒険、ぜひご覧ください。ご来場お待ちしています!!


■ありがとうございました!