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代表者インタビュー

"私も演劇という表現を通して、
人の人生を少しでも豊かにできたらいいなと思っています。"


劇団コギト
主宰:熊野 香名

劇団コギトは、一橋・津田塾・東京薬科などの様々な大学の学生によって構成されている演劇サークルです。
コメディや社会派の劇など様々な作品を発表しています。
サークル独自の伝統芸能であるフットワークを脈々と受け継ぐ一方で、インプロの導入など革新的な一面も併せ持っています。
 参加作品:「 蛾 H 蝶 」
■団体について教えてください。いったいどんな団体なのでしょうか?
こんにちは、私たちは最強の集団「劇団コギト」です。
技術的にはプロに近い水準を毎年保っていますが、如何せん内気で控えめな人が多いので、30年あまりずっと大学のある国立市にこもって年7・8本ほどの公演を打ちながら活動してきました。
そのため、せっかくハイクオリティな作品をつくっても、あまり多くの人々に観てもらう機会に恵まれませんでした。
今回、勇気を振り絞ってSAFに参加したので、劇場に来て是非お客様の目でコギトのすごさを感じ取っていただけたらと思っています。
「百聞は一見に如かず」とは、まさにこのことでしょう。


■劇団をつくったきっかけというのは何ですか?
コギトは今年創立30周年なので、劇団創立のきっかけについては存じ上げておりません。
言い伝えによると、一橋大学の教授で科学哲学の研究をしていたジョン・アイガール・シラーによって立ち上げられたそうです。


■団体名の由来は?
「コギト」の由来は、ルネ・デカルトの言葉“cogito, ergo sum”(我思う、ゆえに我あり)から来ています。
最近は怪しい宗教団体と間違われないようにカタカナで表記していますが、己を疑う人という意味で己疑人と表記していた時代もありました。
なかなかうまい言葉遊びを先人たちはひねり出したなと思います。


■ここがうちの劇団のいいところ!悪いところ!というのを教えて下さい。
いいところは、やりたいことがあればなんでもできることです。今回SAFに参加するのも、私の提案にみんなが賛成してくれたからなんです。

悪いところは、メンバーによって演劇へのモチベーションが異なることです。
いい作品作りに燃える人がいる一方で、結局コギトは学生の演劇サークルということもあり、演劇よりその他のことを優先している人もいるように感じます、今回のSAFでは目標を共有して、みんなで一丸となって作品を創っていきたいです。


■大学の演劇活動環境について劇団の数や、普段の稽古や公演の場所など教えて下さい。
一橋大学の劇団は2.3個。普段は大学構内にあるアトリエで稽古や公演を行っています。





■今回このようなフェスティバルに参加になるわけですが、今まで学外の劇団などとの付き合いはありましたか?
一橋大学の「劇団コギト」、東京工業大学の「娘の予感」や東京外国語大学の「劇団ダダン」、医科歯科大学の「劇団芝居旅行」の4団体で交流しています。
SAFに出演する役者も、飯田紘一朗はダダンから、藤森英之介は「娘の予感」からコギトに入ったという歴史があります。


■演出家さん自身についてお伺いします。演劇をやりたいと思ったり、自分で創り始めたのはいつからですか?そのきっかけは何ですか?
子供のころに月一で演劇を見るサークルに入っていて、そこで見た役者さんが生き生きしていてとてもかっこよくて、演劇やりたいと思いました。
自分で創り始めたのは、去年くらいです。きっかけは、たぶんテノヒラサイズという劇団の「人生の大車輪」という公演だと思います。
素舞台で、パイプ椅子しか使わないんですが、ジェットコースターになったり、トンネルになったり工夫が凝らされていて笑えて感動的で、見終わった後にとっても豊かな気持ちになりました。
それで、自分も誰かを楽しませられたらいいなと思って、劇作を本悪的に始めました。


■今の自分にとって演劇はどのような存在ですか?
自分と人を繋げてくれる存在です。演劇やっていなかったら、これほど他人に興味もてなかったかも。
私も演劇という表現を通して、人の人生を少しでも豊かにできたらいいなと思っています。


■演劇以外に好きなものがあったら教えてください。
最近はお花が好きです。別にかわい子ぶっているわけではないですよ。
純粋に見ていて心が落ち着きます。経済的余裕があれば、たくさんお花を買って部屋に飾りたいです。


■演劇・映像などジャンルに関係なく、多くの人に観て欲しい!というお勧めの作品があれば教えてください。
城山羊の会だったら「トロワグロ」です。
あと、あんまり人にはいたくないんですが、ハイバイの「て」と「男たち」です





■芸術祭の話に戻ります。「学生演劇」というくくりについて何か思うところはありますか?
たしかに「学生演劇」はプロと比べてクオリティが低いです。それが「学生演劇」というくくりによって許されてしまいます。
私も暇があったら、プロの公演をみたいと思います。しかし、今活躍しているプロの劇団も学生演劇から始まったと聞くと、自分もどれだけ今戦えるかが大事なのだと勇気づけられます。
「学生演劇」でもプロに負けないくらい面白ものを創っていきたいです。


■シアターグリーン学生芸術祭についてどう思っていますか?良いところ、悪いところ、期待するところ、気になるところ・・・忌憚のないご意見をお聞きします。
そういえば審査基準ってあるんですか。気になります。あと審査員はどなたですか。よかったら教えてください。


■今回の作品についてネタバレにならない程度に教えてください。一体どんな作品になるのでしょう?
人間の本質を大胆に繊細に描きつつ、思いっきりエンターテインメントな作品に仕上げる予定です。
舞台の登場人物を笑いながら、笑っちゃう自分のことをお客さんがドキリとさせられたらとも思っています。
見逃せない濃密な30分感をどうぞお楽しみに。


■ありがとうございました!