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演出インタビュー

シアターグリーン学生芸術祭Vol.9参加団体をより詳しく知って頂く為に、参加各団体の演出家さんへのインタビューを行いました!
集団の事から、演劇以外のおススメまで、幅広くお答えいただきました!!



劇団ゆらじしゃく
 作・演出: 高野菜々子
劇団ゆらじしゃく とは?
2015年1月旗揚げ。誰もが楽しめるエンタメを軸に、舞台を通じて一瞬のきらめきのような「つながり」を垣間見ることを目指している。旗揚げではブラックコメディミュージカルを上演し、第二回公演では古典演劇に挑戦。SAFでは劇団の原点であるミュージカルに立ち戻り、舞台をつくりあげる。
 参加作品:「くちべにきって」
■団体について教えてください。いったいどんな団体なのでしょうか?
こんにちは!主宰の高野です。
ゆらじしゃくは、私がやりたい人たちと、私がやりたい内容の劇を、できるだけみんなで作り上げるために立ち上げた団体です。自分のセンスと感覚を大切にしながら、なるべく多くの人に楽しんでもらえる作品作りを心がけています。
劇団員は、主宰で脚本・演出をつとめる高野と、看板女優の丸山と、制作時々役者の窪田です。


■劇団をつくったきっかけというのは何ですか?
私が所属しているミュージカルサークルは、実質大学2年生の終わりで引退になるんですね。
サークルで活動している間は、「ミュージカルサークルに所属しているからミュージカルをやる」という必然性がなりたっていたのですが、引退するとそういうわけにもいかない。演劇との所属的なつながりがなくなった時に、自分の情熱がそこに湧き出てくるかで演劇を続けるか決めようと思っていましたが、待っていると自然と「やりたい!!!」と思うアイデアが出てきたので、じゃあやろうってなりました。
そこからはもうとにかくすぐに人を集めて、旗揚げ公演に向けて動き出しましたね。


■団体名の由来は?
演出をやってると、特に役者との距離の取り方で自分の人間関係を見つめ直すことがよくあるんですよね。それでいろいろ悶々としてた時に、ちょうど演劇の稽古を通じて人に近づこうとする行為は、磁石のS極とS極が近づこうとしているのと若干にてるのかな、というよくわからないことを考えまして(笑)
お互い必死に近づこうとするんだけど、なかなか絶対にくっつけなくて、でもその努力の積み重ねが、本番中にだけ磁場をゆらがせて、一瞬くっつくのかな、みたいな。稽古中に役者と積み重ねていった信頼とか考えたことが舞台の上でちゃんと消化されたときに、その消化されたその感情っていうのが私と役者とのつながりなのかなって感じて。そういうなんか、ほんとに確固たる、手には掴めないんだけどなんとなくグッとくるつながりを感じられるのが演劇なのかなと思っています。もちろんそれはわたしと役者だけじゃなくて、お客さんと役者が。そのつながる瞬間を私は求めてるんだな、と思って、磁石がゆらいで、ゆらゆら、ゆらじしゃくという名前にしました。


■ここがうちの劇団のいいところ!悪いところ!というのを教えて下さい。
劇団を始めてからは、とにかく平和ですね。まず、劇団員が全員ミュージカルサークル時代の幹部なので、とても仲が良いです。もちろん稽古中はぶつかることがしょっちゅうですし、前回の公演では役者が稽古場を逃亡する事件が多発しましたが(笑)それでも、言いたいことを言えるって意味で健全な劇団であることは常に心がけています。
悪いところは・・・私が適当なところでしょうか。なので劇団員の二人にはいろいろと補填していただいております。


■大学の演劇活動環境について劇団の数や、普段の稽古や公演の場所など教えて下さい。
普段は教室で練習しています。公式の団体はミュージカルサークルと演劇サークルがひとつずつなので、交流が盛んです。主にこの二つの団体からメンバーがミックスして派生した劇団がちらほら・・・。5月は、ゆらじしゃく含め3つの団体が公演を打ちました。
演劇的にそこまでやりやすい環境とは言いづらいですが、教室で本格的な公演が打てたり、朝まで空いている教室があったりと、独自の演劇文化が育っていっている雰囲気があり楽しいです。





■今回このようなフェスティバルに参加になるわけですが、今まで学外の劇団などとの付き合いはありましたか?
私はまったくないです(笑)サークル単位だと、文教大学の湘南キャンパスの劇団また旅さんと合同で公演を行うことなどはありました。
今回のフェスティバルのように、多くの団体とご一緒するのは初めてなので、とても楽しみです。


■演出家さん自身についてお伺いします。演劇をやりたいと思ったり、自分で創り始めたのはいつからですか?そのきっかけは何ですか?
もともとミュージカルにも演劇にもほぼ触れたことがなかったので、大学に入って偶然ミュージカルサークルに入ったことがきっかけです。はじめはそこで役者をやっていました。当時は演出なんて私には無理だ!と思っていましたね・・・。演出をやるきっかけになったのは、新入生歓迎の一環で20分ほどの短いコメディーを書いたことです。そこで、もしかして演出ってそこまで雲の上の役職じゃない?と思いはじめ、サークルの同じ代に演出家がいなかったこともあって、演出をするようになりました。そこからはしばらく地獄の日々・・・・でもいつもなにかしらの楽しさがあったので、やりがいをもって続けています。


■今の自分にとって演劇はどのような存在ですか?
一番自分についての発見がある場所でしょうか。公演のたびに、今の自分の精神的立ち位置と作品を照らし合わせていろいろと考えます。作品作りのアプローチを変えることはもちろん、その時その時の人との出会いによって、自分が大きく変化していく場所だと思っています。


■演劇以外に好きなものがあったら教えてください。
音楽は生まれてからずっと好きですね。公演をやるたびに好きな音楽の趣味も変わりますし、その時に好きな音楽は、自分の感覚の目印として大切にしています。大学入りたての頃は、ゴリゴリのエモやオルタナが好きだったのが、今はだんだんと古い音楽を聴くようになりましたね。


■演劇・映像などジャンルに関係なく、多くの人に観て欲しい!というお勧めの作品があれば教えてください。
最近はまったものは、CHICAGOの映画と岡村靖幸です。
岡村靖幸は、稽古場でみんなで騒いで踊るのに最適なアーティストです。
あまり見ている人と出会わないのですが、ずっと心に残っている映画は、クリント・イーストウッドのパーフェクトワールドです。美しい話です。





■芸術祭の話に戻ります。「学生演劇」というくくりについて何か思うところはありますか?
普段は学生演劇ではない小劇場の演劇を観に行くことが多いですが、学生演劇の、特に「新人公演」には、独特のパワーがあるので大好きです。技術ではなく、熱量をぶつけられる特権が与えられてる分野だなと思います。


■シアターグリーン学生芸術祭についてどう思っていますか?良いところ、悪いところ、期待するところ、気になるところ・・・忌憚のないご意見をお聞きします。
個人的には学生演劇の甲子園のような認識でいます。自分が出られるなんて夢のよう・・・。
あまり詳しくないので意見はありませんが、とりあえず頑張ります。


■今回の作品についてネタバレにならない程度に教えてください。一体どんな作品になるのでしょう?
私史上初、女らしい作品にしたいなと思っています。どろどろした感情をド派手な演出に昇華しながら、最後はハッピーエンドにします。
楽しみたい方は全員いらしてください!


■ありがとうございました!